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2011/05/24)
発想力
なんとこれまでイラスト描いてきて初めてのオリジナルキャラクター。
pixivにて、武器屋の店番をしているキャラクターを考える、という公式企画があったので参加してみました。
今年は色々なことに挑戦してみようと決心してたのでこれもその一環です。
普段と違う題材を扱ったためか色々と気がつくことが多かったです。
絵自体の考察もしたいのですが、とりあえず一新した作業環境まわりから報告。
まずフォトショ先生は劇的に軽くなりました。
今回の絵はB4サイズの漫画原稿用紙の裏側に線画を描いてスキャンし、そこから色を塗っていく行程をとっていたのですが、線画を取り込んでから終わりまで解像度を落とすことなく完成までもっていくことができました。
普段はスキャンした原寸のサイズを2/3〜半分ほどに縮小しないと描き込んでいくうちにどんどん重くなり、ファイルを保存するだけでも結構待たされたりしていたのですが、今回はファイルを保存するのも一瞬で、一時的にレイヤー数が多くなったときに左右の反転をさせようとした場合意外はまったくつっかかることなく動いてくれました。
ブラシのサイズも以前は200を超すとラグが発生していたのが700、800の大きさにしてもサクサク作業できて、あまりに軽快すぎてほとんど別の描画ソフトを使っているような感覚でした。
唯一ストレスを感じたのがズームイン/アウトをしたときにカーソルの位置を中心にしてズームするのではなく、画面左上の位置が固定されていて自分が拡大、あるいは縮小したい位置からずれてズームしてしまうことでした。
環境設定を調べてみても該当する項目がなく、締め切りのある作品だったのでとりあえず今回は我慢してそのままの状態で描いていたのですが、これが結構なストレスで、大幅に拡大したときにいちいち目的の場所までスクロールしなくてはいけないのは精神的に結構きつかったです。
まぁこれはマシンスペックではなくソフトの設定の問題だと思うので、全体的に考えると作業環境はコイキングからギャラドスくらいの進化をしたと思います。
描いているときにまったくつっかかりを感じないっていうのは相当重要なことだと思うのでそれだけでもパソコンを買い替えた価値はありました。
とりあえず、このマシンスペックが宝の持ち腐れにならないほどの絵が描けるようにしたいです
続いて絵の考察。
今回絵を描いていて痛感したのは、自分は思っていた以上に発想力が乏しい、ということでした。
公式企画なので当然たくさんのユーザーさんが参加してるのですが、そのいくつも投稿された作品の中で自分が描いたのとキャラクターの衣装や舞台、小物などで結構重複してる要素が多く、自分としてはがんばってひねり出したアイディアのつもりでも、割とよくあるタイプのものが多かったようでした。
同じテーマで描いてるし、ファンタジーファンタジーした感じにしようとは思ってたのである程度は似る部分ってのもあるだろうけど、それにしてもあまりにステレオタイプすぎたような気がします。
キャラクターは自分の好みの物を色々詰め込んだので気に入ってはいるんですが、正直ぱっと見たとき地味というか、看板キャラクターを考えるという企画内容を考えるとこれでよかったのかな?という気もします。
もっとあり得ない感じの服のデザインとかでもよかったかもしれないし、目を引くような色がどこかに入っていてもよかったかもしれない。
背景にしても、ドラゴンを入れてファンタジー色を強めようとして入るんですけどそれ以外は割と普通にありそうな雰囲気だし、一見したときに目を引いたり感動したりできる要素が少なかったかもしれない
別に奇抜なことをやればよかった、と思ってる訳ではないのですが、今回は決まったデザインのキャラクターではなく何もかも自分で考えて描くものだったのだから、もっと「自由に」色々できることがあったんじゃないかな、と描き終わってからひしひしと感じています。
キャラクターを見せたかったので真ん中に大きく立ちポーズで入れて視線を寄越し、回りを武器屋っぽくしようという発想からしてあまりに分かり易すぎてなんのひねりもなく、自由に考えたというよりはマニュアル通りにやりました、って感じが強い。
小物も何を置いたらいいかわからず、いろいろググったりしながらどうにかこうにかひねり出した感じだったのですが結局完成したのをみるとお定まりのものが多いというか、ここにはこれがあるべきだ、というような固定概念のようなものによって選別された感じが強い気がします。
そういう意味でこの絵はどこか平凡で、「当たり前」な感じが強くなってしまったかもしれない。
それはつまるところ、自分の発想力が凡庸であることの証明でもあると思います。
もし自分がもっとこのキャラクターやこの世界のことを深く考えたり、頭の中でちょっとしたストーリーを構築することができていたら、もっと違ったアプローチの仕方もあったのかもしれません。
今までずっと既にデザインの決まったキャラクター、世界設定をもとに絵を描いてきていたので、今回自分で考えるってことがどれだけ大事で、それがどれほど絵に現れてくるのかっていうことがようやくわかりました。
自分の絵が構図や空間的にどこか平板で、奥行きを感じ辛いことの原因も、ひょっとしたらこのあたりにあるのかもしれない。
今回はそのことに気づけたのが大きく、また唯一の収穫だったように思います。
色々自己批判してきましたが、小物を配して描き込みをしたのはよかったと思います。ソフトが軽くなって、描き込みにストレスを感じなくなったのは大きいです。
でもまだまだ密度が足らない。
次回は、もっと想像力をはたらかせて構図や空間をつくって、もっと描き込んだものをつくろうと考えてます。
版権ものにするか、またオリジナルに挑戦するかは決めてないですが、今回描いた絵が新しいステップにつながればいいなと思ってます。
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