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ダメッ子のお絵描きレポート。
2025/05/07  [PR]
 

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2010/05/23  無題


十六夜咲夜。
メイド長にブーツはかせたのって初めてかも。

もう結構な数絵を描いてるにもかかわらずなんか垢抜けない感じが残ってるのはなんでだろうとずっと考えてたんですが、その原因の一つとしては、いつも描いている構図が平面的すぎるのと、不要な線が残り過ぎているのではないかと思い立ちました。

構図が平面的というのは座標的にいうとx軸とy軸しかなく、パース的に言うと一点透視図法的な感じということで、イマイチ奥行きが絵に出てないってことです

自分みたいに背景描くのが苦手だと絵に奥行きを出すのは結構大変で、白バックにするならキャラクターのポーズとかで奥行きを表現するしかないのですが、ただの立ち以外の変則的なポーズだとやっぱり形を綺麗に描くのが難しいです。

まあ難しいからといって避けてばかりもいられないので今回はその辺りを気をつけて描いてみました。
あとは最近忘れてた質感も気をつけました。特にブーツ。こういうものの描き分けが丁寧に出来てるとリアリティが増してくる気がします。

線画も塗りもちょっと気をつけてやったのでいつもより時間がかかったんだけどどうだろう?

空間に奥行きが感じられないと、いくらキャラを描き込んでも退屈な雰囲気が拭えなくて結果的に完成度が低くなってしまうことが多いようです。
これから描く絵は白バックで描くにしてもそういう奥行きの感じられるようなものを目指して行こうと思ってます。



あと今回は簡単な作業過程を残しておこうと思います。
以前の絵を見返したときに「これってどういう風に描いてたんだっけ?」と思うことが結構あるので、あくまで自己記録ということで。
まだ絵の描き方とかは色々試して行きたいと思ってるのでこのやり方でずっと続けて行くかは不明ですがこれから先の自分や、この日記を見た人の役に少しでもたてれば幸いです。


アタリ出し。人体のプロポーションとかパースとかはここでしっかり決めておきます。
これが言わば絵の土台となる部分でここでやった仕事というのは完成までずっと残ってくるものなのでゆっくり慎重に決めて行きます。


衣服のアタリ出し。とりあえず大まかなシルエットを描いていきます


大体アタリをとったら少しずつ丁寧に描いていきます。
このとき、ブーツのアタリを描いたことで奥にある脚が短いことに気がついたので修正しました。
なんか変だな、と思ったらその時々で躊躇わず修正して行きます。


ここまでは紙をあまり傷めたく無かったので先の丸まったHの鉛筆で描いていたのですが、そろそろ細く濃い色の線が欲しくなってきたので0.5のシャーペンで形を決めて行きます。


全体をシャーペンでペン入れした状態。顔のパーツと髪の毛の一部は0.3のシャーペンで描いてます。
これでPC上でクリンナップすれば線画は完成…と思ったら腹部に有るべきエプロンをおもいっきり描き忘れていたので慌てて加筆することに。


エプロンを描き、クリンナップした状態。
ここから色に入ります。
ちなみにツールは全行程フォトショップエレメンツを使用しています


RGBカラーにして線画を少し茶色にし、乗算レイヤーにして一番上に持って行き、その下に別レイヤーをつくって色を塗って行きます。
僕は基本的にキャラ、背景、線画、線画の上に必要な色、の大体4枚くらいのレイヤーを基本に描き進めていってます。
あまり失敗したく無いと感じたらその都度レイヤーを作ってますが、あまりレイヤーが多すぎるとかえって描きづらいです。
これは多分人それぞれだと思うので、レイヤーが多い方が描きやすいという人は別にそれで全然構わないと思います。

ソファーの色を赤くしようと決めていたのでとりあえずソファーにざっくり色をいれてみました。
この段階ではあまりはみ出しとか気にしません


同じように咲夜さんにもざっくり色を置いて行きます。色はいつもキモチ明度が低めのものを選んでます。この辺りは好みの問題だと思うのですが、明度が低めで彩度が高く、かつ陰の色とのコントラストが強いと、重厚なイメージになる気がします。なんとなく。

塗りについてですが、基本的には画面左上辺りに出てる丸筆っぽいタイプのブラシをほとんど使って描いてます。これは単純に慣れの問題かもしれませんがあまり色々なブラシを多用すると個人的に何がなんだか解らなくなってきてしまいます。
それから色は基本的にカラーパレットからその都度必要な色をとって塗って行き、乗算レイヤーなどは色相や明度の微調節がしたい時以外は使わずに描いてます。


とりあえず全体に色が入った状態。
顔を描いていないのは、やっぱり描いていて最も楽しい部分の一つなので、楽しみを後にとっておいてるだけです^q^


ソファーの側面と、ブーツの色が少し明るすぎる気がしたのでそれぞれに乗算レイヤーをかぶせて色を塗り、レイヤーの透明度を調節して丁度いい明度にしました。
乗算レイヤーとかで色身を調節したとき、いいなと判断したらさっさとレイヤーを結合してしまいます。
あまりレイヤー数が多くなるとパソコンが重くなるというのがあるのですが、加えてレイヤーが残ったままだ容易に修正が可能なので、いつまでたっても決めることが出来ない、なんてことになりがちなので踏ん切りをつけるためにもあまりレイヤーはなるべく最小限で作業をすることにしています。


ここまでは立体感が出るように色を塗ってきましたが、そろそろ質感のことを意識して描き込んで行きます。
なかなか個々の質感を描き分けるというのは難しいのですが、くじけずに描いていきます。
質感が感じられてくると絵にリアリティが出てくるし、なにより楽しい気持になってきます。


ブーツなどを描き込んだら頭部の辺りが寂しくなってきたので顔を中心に描き込んで行きます。特に目を目立たせるようにして色を塗って行きます。
やはり目に精力がこもっていると絵の魅力がグッと増してきます。
それから今までほったらかしにして来たナイフと懐中時計を、別レイヤーを作って描いていきます。


線画の上にあたらしくレイヤーをつくり、不要な輪郭線の上に色を置いて行きます)。僕は線が無いと全く絵が描けないのですが、だからといって線に固執しすぎてもいい結果にはならないと思うので、不要だと感じたらガンガン消して行った方がいいようです。
この絵の場合でいうと主にフリルの輪郭線の上に色を置いて行ってます。やはりフリルなどは柔らかい物なので、線でガチガチにやるよりは色でフワッとした感じに描いた方がいい気がします。

あとはナイフや懐中時計の輪郭線の上にも同じことをしてます。
単純に小さいので線だけだとどうしても潰れ気味に見えてしまっていたので色で描き起こしました。


肌があまり綺麗でない気がして来たのでちょっとツヤを入れてみました。
あとは気力の続く限り描き込み。
大体いいかなと思ったら乗算やオーバーレイのレイヤーで色身を少しずつ調整したりします。


描き込みが終了したら全レイヤーを結合し、そのレイヤーを複製します。
複製したレイヤーをぼかし、「ソフトライト」のモードにします。
そうすると陰が引き締まり明るい色の彩度が高くなるので見栄えが良くなる気がします。(これは安倍吉俊さんのメイキング本に書いてあった行程のパクリです^q^)

そのあとで複製したレイヤーに「色相・彩度」のレイヤーをグループ化して”全体の色調を統一する”をチェックし、好みの色相にバーをずらして完了。

最後に丁度いい具合にトリミングをして完成。
かなりざっくりとした説明でしたが、今回は大体こんな感じで描いていました。
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