(
2010/07/20)
無題
東方風神録より犬走椛。
二年くらい前にも一度描いてますね
今回の絵は、ここ最近描いてきた絵の中では一番絵的に魅力があるものになったのではないかと思います。
ひと月以上背景を描くのを練習し続けていたので少し慣れてきた部分もあるのかもしれないのですが、それ以外に今回自分なりに試してみたことがあって、それが良い具合に現れてきたのかもしれません。
それはなにか新しい技法とか知識とかではなく、「整えすぎない」ということです
基本的に僕は絵を描くとき、まず軽くあたりをとってからキャラの裸状態のラフを描き、そこからその線を整えて服を着せ、髪や顔を描き…といった風に一段一段けっこうキッチリやりながら線画を描いてました。
その時に何度も紙を裏返したり逆さまにしたりして形やパースがおかしかったりすると何度も消しては描き直しています(メイド長描いたときの作業過程を参照してもらえればわかるかと思います)。
しかも最近はゆゆ様を描いたあたりから線をきれいに整える方向で試していたので、いったんできた線画をネリケシを転がして少し薄くしてからシャーペンなどでペン入れみたいな感じで引き直す、みたいなことをしてました。
これだけ聞くと丁寧でなんかいいような感じがするのですが、結果としてできた絵を見直したとき、「なんか違うなぁ…」とずっと思っていました。
ただ何がどう「違う」のかがわからず、背景がないorうまくないせいかもしれないと考えてとりあえず背景の練習をしてましたが、ただ上手でないにしてもその「違う」感覚が治らずずっと心にしこりが残ってました。
なので『キッチリ整えてやっているのにあまりよく見えてこない』ということは、もしかしたら逆に原因はそこにあるのかもしれないとずっと考えてました。
実を言えばこの考えはずいぶん前から、ホント一年とかそのぐらい前からずっと心の奥底で考えていたことではあるんですがそれを肯定すると今度は絵を整えるのをやめてしまっていい加減なものしか描かなくなるんじゃないかと思っていてあまり意識に上らないようにしていました
今回の絵は椛は線画を描いて背景は塗りだけで描くという最近の描き方と同じではあるんですが、あまり線画をキッチリしすぎないように気をつけました。
普段ならまず裸のラフを描くのをごく簡単なものだけにして、多少骨格が怪しくても「絵として」良く見えればそれでいい、というスタンスで描きました。線もそれほど丁寧に修正したりはしていません
背景にしても同じで、パースなんかをあわせることは非常に重要なのですが、まず第一に絵としてきれいに、かっこ良く見えているほうが大切ではないかと思って描いてました
結果として、今までの絵に比べると割と伸びやかな感じになったのではないかと自分では思ってます。
これが俺の完成形だ!!って意味ではないのですが、しばらく消えなかった「なんか違う」という感覚が、この絵にはありませんでした。
丁寧に描くことはとても大事なことなのでそれを否定している訳ではないのですが、あくまで自分の場合、整えようとしすぎてその分絵を固くしてしまっていたのではないかと思います。
自分が描きたいとイメージしたものと実際紙に現れたものが上で言ったようなことが原因でズレてきてしまったためにずっと「違う」と感じていたのかもしれないですね。
ともかく、しばらく悩んでいたことが若干の解決を見てよかったです。
最終的にはやっぱり骨格やパースが綺麗に整った絵を描きたいとも思うのですが、現状としては多少現実のものとは違っていても「絵として」魅力のあるものを描いていけるようにしたいと思います
拍手くださった方、ありがとうございます。
以下拍手レスです
7/15
>素晴らしい絵をこれからも
ありがとうごぜえます!
とても素晴らしい絵なんて器じゃないですがまだまだ頑張ります。
>素晴らしい絵をこれからも
ありがとうごぜえます!
とても素晴らしい絵なんて器じゃないですがまだまだ頑張ります。
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